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高橋 伸明; 金谷 利治*; 西田 幸次*; 瀬戸 秀樹*; 長尾 道弘*; 武田 隆義*
no journal, ,
われわれは、三種類のポリビニルアルコール(PVA)ゲルのナノスケールにおける構造とダイナミクスを小角中性子散乱(SANS)及び中性子スピンエコー(NSE)により研究した。まず第一に、重水素化ジメチルスルホキシドと重水の混合溶媒によるPVAゲル、第二にPVAのホウ酸-重水溶液によるゲル、そして第三にグルタルアルデヒドにより化学架橋したPVAゲルである。第一のゲルは、NSEの結果からSANS強度を静的成分と動的成分に分離することに成功し、静的成分が支配的であることを明らかにした。第二のゲルのダイナミクスは、通常の溶液中の高分子鎖と同様の振る舞い(Zimmモデル)を示した。第三のゲルのダイナミクスは、短時間緩和はZimmモデルで示されたが、長時間もしくは非緩和成分が存在することが示された。
鈴土 知明; 板倉 充洋; 蕪木 英雄
no journal, ,
高燃焼UO燃料において発生するリム組織をシミュレーションするため、放射性ガスのクラスタリングやバブル形成のためのモデルを開発した。このモデルは3次元のセルオートマトンをモンテカルロ法を用いて時間発展させるものである。セルオートマトンは原子の凝集過程など複雑な現象の数値実験に適しているとされている。数値実験の結果は実験値やマスター方程式の結果と比較検討された。
中村 充孝; 新井 正敏
no journal, ,
過剰な振動状態密度や異常な熱的性質といったガラス物質特有の低エネルギーダイナミクスは物性科学の未解決問題であり、これまで非常に多くの研究がなされてきた。パルス中性子源での非弾性中性子散乱実験は低エネルギーダイナミクスの時空相関を研究するうえで非常に有益な実験手段である。これまでにわれわれは、典型的なネットワークガラスである石英ガラスの低エネルギー励起が圧縮化により減少することを報告している。また、超イオン導電性ガラスにおいて、高いイオン伝導度を示す物質ほど過剰な低エネルギー励起が存在することを見いだしている。超イオン導電性ガラスのネットワーク構造は塩をドープすることにより拡張されることが知られていることから、典型的なネットワークガラスと超イオン導電性ガラス双方における低エネルギー領域での過剰な強度は自由空間の形成によって一般的な解釈が可能であると考えられる。今回の報告では、典型的なネットワークガラスと超イオン導電性ガラス双方の低エネルギーダイナミクスについて、動的構造因子の依存性の観点から類似点と相違点を明らかにする。また、高いイオン伝導度に対する低エネルギー励起の役割についても議論する。